道民視察団 報告
平成29年度 2018年2月9日 北海道原子力防災訓練①
他府県参観者ルート
6:35 北海道庁前参観バス
9:15 蘭越地区ふれあいセンター
大雪により孤立した要配慮者の救出訓練
道民視察団として原子力防災訓練を参観 高橋国夫
原子力防災訓練が2月8日に実施され我々道民視察団は7ヶ所に16名でそれぞれ手分けして視察しました。その内私たちのチームは、道外から視察に来た役人のバスが6時45分に北海道庁を出発したのを追いました。次の通りに実施されました。
- 9時15分から蘭越地区ふれあいセンターにて、「大雪により孤立した要配慮者の救助訓練」15分程度
- 9時35分から蘭越町民センターらぶちゃんホールにて、「地震により屋内退避が困難な場合の対応・住民避難訓練」30分程度
- 10時50分から寿都温泉ゆべつのゆ「避難退域時検査・安定ヨウ素剤配布訓練」30分程度。その後昼食を取り15時に道庁に戻って行きました。
私は次の三点が気になりました。まず、第一に孤立した要配慮者の救助訓練にスコップを手にした5名の消防士が狭い冬道を大型消防車に乗って駆け付けました。報道関係者に対するパフォーマンスに過ぎず非現実的なものでした。
次に感じられたことは、安定ヨウ素剤配布訓練では、アレルギーの過敏性について一人一人聞き取り調査を二人が一組になって保健師が実施しておりました。事故が発生して混乱している時ではなく事前に確認すべきだと考えます。事件当日は誰もが少しでも早く避難したいと思います。
3番目に、5日(月)に意思決定訓練がオフサイトセンターを中心とした情報収集・整理及び意思決定訓練が行なわれました。しかし、8日(木)の住民避難を中心とした実働訓練は別々に分けずに同時に実施すべきであると思いました。
結論は、住民の安全を第一考えて本当に役立つ原子力防災訓練を実施すべきだと考えます。甘い想定についても道新などの報道でも指摘されておりました。また、昨年に引き続き札幌雪祭りシーズンは避けて欲しいものです。
2018年2月9日 平成29年度北海道原子力防災訓練②
他府県から参観 バスルート
蘭越町民センターらぶちゃんホール
地震により屋内退避が困難な場合の対応・住民避難訓練
2018年2月9日 平成29年度北海道原子力防災訓練③
他府県から参観 バスルート
避難退域時検査・安定ヨウ素剤配布訓練
寿都温泉ゆべつの湯
経口安定ヨウ素剤配布訓練 問診票記入のための説明を受けている住民のようす
体重によって服用量が違うため、乳幼児は2種類の内服ゼリーができました。
避難住民は安定ヨウ素剤の放射線と原子力防災の基礎知識について 医師によるレクチャーを受けました。
自然放射線と比較するのではなく、足されると説明すべきだと思いながら説明を聴いていました。
寿都町 ゆべつの湯